EMC&電界強度試験ソリューション



タイムドメイン・スキャンの特徴と使用時の注意点


Question

FFTを利用した高速測定機能 (タイムドメイン・スキャン)の特徴と使用時の注意点を教えてください。


Answer

タイムドメイン・スキャン機能は、FFTの技術を用いて一度に複数の周波数を測定する広帯域測定モードです。CISPR 16-1-1 フルコンプライアンスモデルのR&S ESW/ESRではCISPR B band (150 kHz-30MHz)を一度に測定することができます。

測定時に注意しなければいけないことは測定時間の設定とノイズの取りこぼしです。

たとえばノイズ発生の間隔が1 sec毎に出る場合、測定時間は1 sec以上、2 sec毎に出る場合は測定時間を2 sec以上、10 sec毎に出る場合は測定時間を10 sec以上に設定する必要があります。また、測定検波器にQP検波器を選択した場合、測定時間を最低でも1 sec以上にする必要があります。

タイムドメイン・スキャンが可能な帯域幅 (FFTセグメント)には制限があり、データシート上に記載があります。例えば放射の帯域 30 MHz ~ 1 GHz は、RBW 120 kHzを通常使用するCISPR C/Dバンド全体を数回に分けて測定を行います。


[関連資料]

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