EMC&電界強度試験ソリューション



スペクトラム・アナライザでノイズを取りこぼしなく測定するために


Question

スペクトラム・アナライザでノイズを取りこぼしなく測定する方法を教えてください。


Answer

事前測定で測定時間をかけずにノイズの傾向をつかむ場合はSweep time をAutoにし、MAX holdで測定する方法が多く用いられますが、確実に取りこぼしなく測定をするためにはノイズの発生タイミングを考慮した掃引時間の設定をする必要があります。

以下がスペクトラム・アナライザ・モードで測定した場合の掃引時間の計算方法となります。
スイープポイント:30,001ポイント
ノイズの発生タイミング:10m秒おきに発生
掃引時間 = 30,001 × 10m秒 = 300.01秒以上

R&S ESRではタイムドメイン・スキャンという一度の測定時間で複数の周波数を測定する広帯域測定モードをオプションにて搭載可能で、CISPR B band (150 kHz-30MHz)を一度に取り込み、測定時間の設定をノイズ発生の間隔より長く設定することで取りこぼしなく、測定をすることができます。

タイムドメイン・スキャン機能の詳細は下記リンク先を参照ください。1.6タイムドメイン・スキャンの特徴と使用時の注意点


[関連資料]

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